受験対策②
①の方では大ざっぱな対策について書いていきました。
目標と自分の現在地を正しく把握し、その距離を埋めるための勉強計画を立てることが大事だという話でした。
今回はもう少し掘り下げます。
距離を埋めるためにどうやって点数を増やしていくか?という話です。
大学のセンター試験であれば5教科7科目、他の受験でも多くが細かな科目に分かれています。
英検やTOEICといった1科目のものでも、リスニングやリーディングを別のものとみなせば複数の科目があることになりますよね。
さて、これらの科目の中で得意と苦手があると思います。あるいは好き嫌いでも構いません。
「得意/苦手」は得点源にできるかどうか、「好き/嫌い」は勉強することが苦にならないかどうかです。受験勉強においては好きと得意が一致するケースが多いように感じます。
どの科目を伸ばしていくべきなのでしょうか?得意を伸ばすのか、苦手をつぶしにかかるのか…
結論としては「得意をさらに伸ばして苦手をカバーする」方が早いと思います。
根拠は自分の経験から。
一橋大学の二次試験(個別試験)は英語・国語・数学・地歴公民(日本史・世界史・地理等から選択)の4科目で行われます。
僕は完全文系人間で、英語や国語は得意かつ好き、世界史は好き(まだ得意とまでは言えない)で数学は苦手かつ嫌いでした。センター試験では英語が196/200、 国語が194/200点だったのに対し、数学は1A2B合計で130/200点でした。それぐらい足を引っ張る科目です。
しかし、数学を克服しようという考えは全くありませんでした。理由は以下の3つ。
⑴克服できる気がしない
中学生の時から数学に対しては苦手意識を持っていました。特に立体図形を扱うあたりから。当然高校数学も最初から最後まで苦手で、模試の全国偏差値で50を下回ることも珍しくありませんでした。
こんな状況の人間がいまさら数学を克服できるとは考えられません。
⑵私立文系でも可、という発想
これは人によると思いますが… 僕の場合、一橋に落ちても早慶の文系には入れるという自信がありました。数学がいらないからです。そのため、他の教科を得点源にしておくことで十分カバーできると考えました。
⑶そもそも数学で点をとる必要性
「1科目でも0点があってはいけない」というルールはありません。入試はあくまでも合計点勝負です。
しかも記述式の試験なので、どんな難問に見えてもとにかく何か書いて提出することで部分点を稼ぐことは十分可能です。
これらを踏まえて高校の先生と話し合って出した戦略が「数学以外は7~8割取る、その代わり数学は2割取れれば十分」というものでした。
結果として合格最低点を40点上回っていたので、この戦略は成功したと言えます。間違いなく「得意を伸ばして苦手をカバーする」ことに徹したことは好判断でした。
もし今得意科目がないという受験生がいれば、まずやるべきことは武器を作ることです。好きな科目を深めて得意にすれば、自信がついて他の科目に向かう余裕ができます。
では、今回はこの辺で。