現役一橋大生、勉強と学問について語る

これまでの経験を活かし、勉強や学問、努力といったことについて語ります。学生時代の備忘録という役割も兼ねています。

現代文の勉強法①

さぁ、英語の話は前回まででひと段落しました。

 

ということで、今回からは国語の勉強法について書いていこうと思います。

 

とりあえず最初は現代文に限定します。

現代文って、どうすれば良いのかわからない分野だと思います。

「たくさん本を読め!」とかいう薄っぺらいアドバイスになってしまいかねません。

そんなことを言われてもいまさら読む時間もないし、何を読んでいいのかもわからないし、楽しむ読書と得点力の向上のための読書は全く別物だろ!

と思う人が多いと思うので、そんな無駄な話はしません。

 

僕自身は本を読むのが小さい時から好きではあったのですが、受験のために本を読んだという記憶はありません。

純粋に楽しめなくなりますしね。著者に失礼です。

まぁ読書の話はおいおい。

さて、現代文には大きく分けて2種類、評論と小説があるわけですが…

結論としてはどちらも大して変わりません。根本的な姿勢は共通しています。

特に、小説の読解については「登場人物の気持ちになって考えろ」などというくだらない、テクニックとも言えない言説が横行しているようですが、そんなことをする必要は全くありません。

自分の気持ちだって100%わからない人間に、他者、まして架空の人物の心理がわかると思いますか?無理ですよね。

これ、実は誤解されたものなんです。

現代文の読解において最も大切なこと、それは…

 

「登場人物(評論なら)著者の考えがわかる表現を捉えて理解すること」

 

です。

登場人物になりきる必要はありません。

理解するための手がかりは全て文中にあります。

 

このことをやや省略の多い表現をすると「登場人物の気持ちになって」となるわけです。

主観的な感情移入をすることなく、きちんと根拠を持って感情や主張について読み解くという姿勢が必要です。

 

読み取る手がかりはたくさんあります。

評論では「~なのです」「~と言えます」のような表現は主張を示しています。

小説の場合にはやや種類が増えますが、人物の動作や背景等から類推できる事例もたくさんあります。

このあたりを思い浮かべて読むと、単なる文章としてだけではなく、著者の血が通った生きた文章として迫ってくるはずです。