受験のスケジュール
受験、特に大学受験を想定してスケジュールの組み方、考え方を書いていきます。
この記事を書くにあたって、高校を卒業したての自分が書いた合格体験記を参考にしました。
重要な目標はただ一つ。
「本番の試験に照準を合わせ、合格最低ラインを1点でも上回って合格を決める」
ことです。
極端な話をすると、一切勉強していなくても希望の進路に進めるならそれでもかまいません。
受験勉強という努力の蓄積から得られるものも少なくないとは思いますが、その時間を他のことに費やすという選択もアリです。
ただ、そんなに甘い話もありません。
何の努力も勉強もせずに進める進路よりも、苦労と努力の末に選び、つかみ取った進路の方がその先も努力し続けられると思います。
では、勉強していく上でのスケジューリングです。
塾や予備校に通う人、学校だけでその他は独学という人、様々だと思いますが、基本的には変わりません。
「授業で学んだことを自分のものにするための勉強」+「受験において自分だけに必要な勉強」の2つをバランスよく組み合わせて時間配分をすることが大切です。
前者の代表例は授業の復習や定期テスト対策、後者の例はいわゆる「受験勉強」、昔習った範囲の復習や問題集、過去問に取り組む時間が挙げられます。
1月にセンター試験、2月に本番の試験があると想定します。高校3年生ないし浪人生をイメージしたものですね。
4~7月はまず何よりも授業内容の定着です。未習範囲が残っているところで背伸びして問題を解いても基礎が固まっていないとつまづいた時に困ります。慌てず、1つずつ身に着けていきましょう。ここでの学びをおろそかにすると、最後の最後で単調な復習に時間を取られることになり、焦りが募るばかりです。
予備校が主催する模試もあると思いますが、雰囲気慣れと問題演習というつもりで受験するのもいいかもしれません。ただ、問題を解く力は不十分なので点数や志望校の判定を気にする必要はありません。
夏休み期間には、まとまった時間を確保することができるため多くの受験生が頑張りだします。
「夏を制する者は受験を制する」とはあまりにも使い古されたセリフですが、間違いないと思います。可能な限り勉強に時間を費やし、必要な部分に必要なだけ努力をしましょう。
特に重要なのは
①歴史の未習分野をなくすこと
②英文法の抜けをなくすこと
③数学の問題演習
だと思います。
いずれも手持ちの教科書や参考書を駆使し、時には教員の助けも借りつつ、8月ちゅうに終わらせておきましょう。
歴史については、中高一貫の学校でもない限り教科書すべてを納得いく形で教え切るのは不可能です。自分で何とかするのが今後のために正解です。
9~11月
夏休みに獲得した大量の知識を生かし、問題演習を行っていきましょう。
志望校と同じランク、またはその1つ下のランクの大学の過去問をやって得点力を養っていきましょう。
志望校の過去問はセンター試験後にも解くことになるため、取っておいた方が後々新鮮な気分で望めます。
分からない範囲は必ず基本に立ち返って復習し、「間違えたとこだけノート」の作成もぬかりなくやりましょう。
こちらの記事も参考に。
模試も多くなってきますね。マーク式・記述式共に受験し、自分の現在地を定期的に確認して勉強の方向性を修正するようにしましょう。
12月
センター試験対策に本腰を入れる時期です。
個別試験よりも簡単なことが多いですが、無対策だと点が取りにくい部分もあります。
過去問を中心にして、基礎の最終確認の意味も込めて丁寧に取り組みましょう。
1,2月
センター試験が終われば個別試験一直線です。
ここまでくると戦略も大事になってきます。
第2志望や滑り止めの試験にどれぐらい時間を費やすのか、何の科目で受験するのか、をよく考えないとすべてが悪い方に向かってしまいます。
国立文系志望者が私大で歴史の代わりに数学を使う例がありますが、よほど自信がある場合以外は本職の歴史で挑むべきです。
数学は計算ミスで大減点されるリスクを常に背負っていますが、歴史はそれがありません。いかに細かい範囲を出題してくると言っても、勉強の範囲を少し拡大すれば対応可能です。
後は体調管理を万全にして、少し周りを見下すぐらいのメンタルでいった方がいいかもしれませんね。
ざっくりしたスケジュールとしてはこんな感じです。
ゴールから逆算して1ヶ月の目標、1週間の目標を決めていくスタイルでいるといいでしょう。こまめな修正も忘れずに。
高い目標を掲げ、簡単にあきらめないことが一番のポイントです。